不妊症外来

初診〜妊娠までの治療の流れ

step.1 初診日:専門医師との問診

患者さまの現在の状態、今後のご希望をお聞きした上で、検査を受けていただきます。不妊初期検査を順番に進めていきます。
医師との面談後、看護師との面談の時間を設けています。 医師に聞きにくかったこと、聞き忘れていたことなどがあれば気軽にお聞きください。

step.2 検査・治療プランの決定

初期検査の結果を受けて今後の治療プランを話し合います。
※子宮筋腫の存在が不妊の大きな原因になっている事があります。その場合はなるべく早く子宮筋腫核出手術をすすめます。

step.3 治療開始

タイミング療法人工授精体外受精など、治療法・治療の進め方はそれぞれ異なります。お一人おひとりのプランに基づいて治療を進めてまいります。

step.4 妊娠成立

妊娠5週・・・胎嚢(胎児の入っている袋)が確認
妊娠7週・・・胎芽や心拍が確認
妊娠成立後は産科にて検診を続けます。

一般不妊治療

タイミング治療
排卵日を予測してその日に性行為を行うことで、排卵と性行為のタイミングを一致させる方法です。自然に妊娠する可能性が高くなります。
排卵日付近になると経膣超音波検査で左右の卵巣をチェックし、
いつが最良のタイミングかお知らせ致します。
排卵誘発
排卵が正常に行われていないことが判明した場合に、
薬で排卵をコントロールする治療法です。
薬物は内服薬から注射まで、さまざまな種類があります。
ホルモン療法
ホルモン剤を投与することで、月経周期を整え自然に妊娠しやすくなるように促す治療法です。
妊娠をつかさどるさまざまなホルモンのバランスを整えることが目的です。
漢方医療
不妊症の多くの症状を改善する効果がある漢方薬を処方して行う治療法です。
原因がはっきりしない場合でも行えるため、広く実施されています。

生殖補助医療(ART)

人工授精
精子を子宮の中に直接注入して、受精を促す治療法です。排卵日を狙って行うことで、受精する確率を高めることができます。
体外受精ー胚移植法(IVF-ET)
卵子と精子を体外で人為的に受精させて、受精卵が胚になったところで子宮に移す方法です。 人工授精でも効果がない場合によく行われます。
顕微授精(ICSI)
顕微鏡下で1個の卵子の中に1個の精子を直接注入して受精させて、子宮に移す方法です。
精子の運動率の低いケースや精子の少ないケースに行います。
※当院では行っておりませんので、適応の方は関連病院へご紹介致します。
精子・胚凍結
体外受精等で精子や胚を、液体窒素で凍結させて保存しておくことです。
特に胚凍結は、子宮着床障害の治療等にも活用することができます。
凍結胚移植
凍結保存しておいた胚を解凍して、子宮に移すことです。
ただ移すだけではなく、子宮の中やホルモンの条件を整えてから行うことが一般的です。

不妊症検査

女性の検査項目

初期検査 ステップアップ検査
基礎体温 抗精子抗体
超音波検査 抗リン脂質抗体
ホルモン検査 (卵子の老化)
一般血液検査
クラミジア検査
子宮卵管造影検査
尿中LH検査
頚管粘液検査
ヒューナーテスト
抗ミュラー管ホルモン

男性の検査項目

初期検査 ステップアップ検査
精液検査 抗精子抗体
ホルモン検査

精液検査について

精液検査(SQA-V)
通常の精液検査では、精液量、精子濃度、運動率、正常形態率などを調べ、WHOの正常精液所見と比較しています。
1mLの精液の中に存在する精子の数を精子濃度といい、その中で運動をしている精子の濃度をMSCと呼び、そのうち高速直進運動をしている精子の濃度はPMSC(a)と呼ばれ、受精に最も深く関与しています。
受精能力を判定するには、運動精子濃度にスピードも考慮して数値化したSMIを判定に使うケースも増えています。しかし、通常の精液検査では難しいため、測定するための専用の検査機器を使用して、このSMI値などを調べます。

専用検査機器(精子特性分析機SQA-V)での検査項目
      ・運動精子濃度(MSC)
      ・高速前進運動精子濃度(PMSC)<a><br />
      ・低速前進運動精子濃度(PMSC)<b><br />
      ・機能性精子濃度(FSC)<br />
      ・平均精子速度<br />
      ・精子自動性指数(SMI)” width=”593″ height=”207″>
    </p>
<div class= SQA-Vでの精子の判定基準

  SMI PMSC
<a>(x10 ₆/ml)
PMSC
<a+b>(x10 ₆/ml)
FSC
(x10 ₆/ml)
基準値 80以上 5以上 10以上 3以上

SQA-V WHOの調査では、精子の運動性や濃度は体調やストレス等により大きく変わることがわかっています。
1回目の検査で虚弱に分類されてしまった場合でも、喫煙、飲酒、睡眠不足、ストレスなどを減らして再検査を受けることで正常値を得られることがあります。体調管理を心がけて再検査を受けることをおすすめします。

運動精子濃度にスピードも考慮して数値化したSMIを判定できるのがSQA-Vです。
ジャフコのLTDを使用しています。