女性と基礎体温

14歳ぐらいになったら、女性は自分自身のからだを科学的に知る意味で体温をはかってみましょう。
もしあなたが初潮を迎えていなければ、ある日突然くるといわれる初潮が、この体温表で予測できるかもしれません。

 もともと基礎体温の判定というのは、体温表から排卵日を推定し、妊娠の危険を避ける目的で考えられてきたものですが、
最近では、月経不順な人の卵巣の働きをみたり、妊娠の可能性を推測するのにも使われます。
結婚式や旅行に月経があたりそうなときは、体温表を参考にして月経をずらすこともできます。

 赤ちゃんがほしいのに、長い間妊娠しないは人は、基礎体温表をもとに妊娠のチャンスを高めるくふうもできるのです。

 予定の月経が数日おくれ、なんとなく調子が悪く妊娠かなと思われるときは、すぐ基礎体温をつけてください。
高温相が二週間以上続いていたら妊娠と考えてよいと思います。

月経周期の長い人、月経周期の短い大、周期が長がったり短かったりメチャメチャな人は、排卵日も不定ですし、
また、排卵があるのかどうかもわからないので、基礎体温をつけておくとはっきりします。

 排卵日がわかれば、妊娠している人は、正確な妊娠成立の日を知り、分娩予定日を計算することができます。
周期の長い人は、最終月経から分娩予定日を起算すると、どうしても予定日近くになっても分娩が始まらないで、
ハラハライライラしてしまいます。
そんなときにも、排卵日より起算した予定日がわかると安心できるでしょう。

また、不正出血が次月の月経と思っていたら、初期の流産だったという場合も、体温表が診断の参考になり、
流産治療の助けになります。

 とにかく初潮をみたら、彼がいる人も彼がいない人も、一度は基礎体温をつけてみてください。
想像するだけで、みることもさわることもできない卵巣の存在と動きが、この体温表でわかるとしたらすごいことだと思いませんか。