生まれて1ヵ月の赤ちゃんの気がかり

体温について
赤ちゃんの平熱は36.5~37.5度と、大人より体温は高めです。
泣いたあと、お風呂のあと、おっばいのあとは熱が上がるので心配はいりません。
着せすぎていたり、掛ける物が多くないですか?
お部屋の温度は高くないですか?
37.5度以上の熱があるときはお部屋を涼しくして1~2時間後にもう一度測リ、
熱が下がらなければ相談しましょう。
赤ちゃんは体温調整が未熟なので、お熱の低いときには着物やフトン、
室温を調整して、もう一度測り直してください。

睡眠について
個人差がありますが、赤ちゃんは昼も夜も関係なく、
寝たり起きたりを繰り返しています。
おっぱいを飲んでも、おむつがきれいでも、
時にはグズグズ寝ないこともあるかもしれません。

泣くことについて
赤ちゃんはよく泣きます。泣くことで、ママにおむつを替えてほしい、
おなかがすいた、抱っこしてほしいなど、いろいろなことを話してきます。
なにをしても泣き止まないときには、赤ちゃんの体をよく観察してあげましょう。
また、赤ちゃんは環境が変わったり、興奮すると泣くことがあります。
お部屋の環境も整えてあげましょう。
赤ちゃんを丸く抱え込むように抱っこしたり、ママの指を握らせてあげたり、
おなかや胸に優しく触れながら話しかけてあげてください。

赤ちゃんが泣き止まないと、ママの心も体も疲れきってしまいます。
けれど、赤ちゃんにとっては、泣くことも、おっぱいを飲んだり、笑ったり、
眠ったりすることと同じです。
気持ちをおおらかにもって、赤ちゃんと付き合いましょう。

体重について
この時期の赤ちゃんは、1日に30g前後体重が増えます。
ただし、体重の増加にも個人差があります。
1ヵ月健診では、生まれたときの体重よりも700~800g以上増えていることが
望ましいといわれています。

黄疸(おうだん)について
黄疸は皮膚や白目が黄色くなることをいい、生理的にほとんどの赤ちゃんに
起こります。
生後1~2週間で消失していきますが、個人差が大きく長引く場合もあるかもしれません。
入院中よりも黄色みが強くなるようならご連絡ください。

嘔吐・溢乳について
赤ちゃんはおっぱいを飲んだ後や、動かしたときなどによく吐きます。
機嫌がよく、元気なら吐いても大丈夫です。よく吐く赤ちゃんの場合は、
授乳後少し頭を高くして、体を軽く横向きにして寝かせてあげましょう。
ただし。噴水状に激しく多量に吐くことが繰り返し起こるときは、
緊急で診てもらいましょう。

くしゃみ・しゃっくりについて
赤ちゃんはちょっとした刺激で、すぐにくしゃみやしゃっくりをしますが、
心配いりません。風邪をひいたり具合が悪いわけではありません。

ウンチについて
【便秘】1~2日おきのウンチでも、機嫌よくおっぱいを飲んで
いれば大丈夫です。
 ・おなかのマッサージも効果があります。
 ・綿棒刺激:綿棒にオイルなどをつけて1~1.5cm位肛門に
  入れて、綿棒を回して刺激します。

【下痢】回数が多いだけなら大丈夫です。発熱、嘔吐、なんとな
く元気がなくぐったりしている。機嫌が悪いなどを伴うときは受
診しましょう。真っ白なウンチ、血液が混じったウンチ、真っ黒
なウンチはご相談ください。

【おむつかぶれ】清潔と乾燥が大切です。おむつはまめに取り替
えましょう。お尻はこすらず優しく拭きましょう。なかなか良く
ならない時はオムツやお尻拭きを変えてみましょう。

皮層の乾燥について
生後まもなくは新陳代謝が盛んなので、皮膚がポロボロむけますが、
心配はありません。

湿疹について

数週間経つと乳児湿疹がでる場合もありますが、心配はありません。
刺激の少ない石けんを使用してよく洗い、清潔にしてあげましょう。
汗をかいたら体や顔を拭き、着替えをしてあげましょう。着せすぎ、
掛けすぎにも注意しましょう。

おへその手当てについて

おへそは、退院後数日で自然にとれます。沐浴後、まぶたを開けるよ
うにおへそを広げて、綿棒でおへその中を拭いてください、おへそが
取れたあとも、乾燥してきれいになるまで拭いてください。

転落予防について
寝返りを打たない時期でも、ソファーやベッドから赤ちゃんが転落す
る恐れがあります。目を難さないように注意しましょう。

*出生通知票の届出:母子手帳交付の際に受け取った出生通知票(赤
 ちゃん訪問のはがき)を早めに投函しましよう。地域の助産師・
保健師の家庭訪問を受けることができます。
*乳幼児医療費助成制度:市区町村に申請することで医療証が交付
 されます。赤ちゃんの医療費が助成されますので、早めに手続きを
 するようにしましょう。

      生後1ヵ月以降は
      小児科のかかりつけ医を決めることを
     おすすめします。