楽しく子育てをしよう

サライ
「赤ちゃんをどんな風に育てたらいいか心配です」

先生
「育児を難しく考えないようにしましょう。赤ちゃんはみんな、
成長し発育する力を持って生まれてきます。その力を大事にして、
愛情を持ってお世話をすれば、赤ちゃんはスクスク育ちます」

サライ
「両親学級で赤ちゃんの育ち方を学びましたが、
ウチの子はピッタリではないみたいなんです」

先生
「子どもはその子によって、タイプも成長の仕方も一人ひとりずいぶん
ちがいます。
お乳をグイグイ飲んですぐにぐっすり眠る赤ちゃんもいるし、
お乳をすぐに離してしまいグズグズしている赤ちゃんもいます。
育児書通りにいかなくても、その子なりに健康ならば心配ないですよ」

サライ
「私はきちんと育てているつもりなのに、思うようにいかなくて…亅

先生
「あまり細かく考えなくていいと思いますよ。
赤ちゃんには、生まれたときからその子なりの個性があります。
大事なのは赤ちゃんの個性を知って、赤ちゃんのペースに合わせてあげること。
赤ちゃんが元気でご機嫌がよければ、それでいいのです」

サライ
「少し気が楽になりました」

先生
「ところで、パパはどうしてますか?」

サライ
「早く帰ったときは、お風呂に入れてくれます」

先生
「パパはどうしても、赤ちゃんと触れ合う時間が少ないので、
それはいいですね」

サライ
「家のなかで。毎日ひとりで赤ちゃんと一緒にいると、
パバか帰ってくるのが待ちどおしくて」

先生
「よくわかるわ。パパは家族ができて、もっと頑張らなくちゃと、
責任感に燃えているのだと思います。
昔は家族も多かったし、ご近所づきあいも今よりたくさんあったから、
ママは育児のアドバイスももらえたし、心配事も相談できたのね。
身内やまわりの人たちに助けてもらえない、現代のママは大変だと思いますよ」

サライ
「でも、おじいちゃんやおばあちゃんに頼むのは、
なんだか悪いような気がします」

先生
「遠慮しないで頼んでみたら?おじいちゃんやおばあちゃんには可愛い孫。
育児の細かいところは気にしないで、おまかせしてみてもいいのでは。
ママの時間も確保できるし、赤ちゃんもママ以外の人に慣れることが必要よ」

サライ
「ひとりで頑張りすぎていたのかもしれないです」

先生
「そうね。子育てはマニュアル通りにはいきません。
ママの勘をもっと信じて、のんびり楽しく赤ちゃんを育てましょう。
赤ちゃんにとってママは一番大切。でもママひとりでは、赤ちゃんだって
そのうちつまらなくなります。
赤ちゃんの心の栄養は愛情です。たくさんの人の愛情をもらって、
赤ちゃんもママも毎日を心豊かに過ごしたいですね」