生理日をずらしたいとき

生理用品が便利になったからといっても、結婚式や旅行など、どうしても月経が重なっては困る場合だってあると思います。

 月経がホルモンの作用で起こるものであるならば、ホルモンの薬や注射で月経予定日を変えることが可能です。
ふだんから基礎体温表をつけていたり、生理周期をきちんと記録してあると、より確実に移動できます。
遅くとも1か月前に産婦人科で相談してみてください。

自分でかってにのんだりすると、思わぬ出血に泣くことがありますので必ず指示を受けます。

☆おくらせるとき
 予定月経日の五日ぐらい前から黄体ホルモンをのみ続けます。子宮内膜は増殖分泌期のままの状態で維持され続け、
月経は起こりません。ただし、二週間以上のばす場合は、黄体ホルモンの量を漸次増加していかないと、効果が薄れて月経が起こります。

 黄体ホルモンの服用を中止すると月経が始まります。途中でのみ忘れるとやはり月経が始まってしまいます。
のみ忘れないように1日のうちの時間を決めて忘れずにのんでください。

☆早めるとき
 月経が終わってすぐから卵胞ホルモンと黄体ホルモンの合剤をのみます。排卵は抑制され、
無排卵性月経がホルモン剤の服用中止後に起こります。

 少なくとも10日間はのまないと効果がありません。のみ終わりに始まった出血を、次の月経の初日と考えます。
その次の月経はそこからいつもどおりの周期できます。

 早めるにしてもおくらせるにしても、必要な薬はホルモン剤です。
卵巣疾患、子宮異常、肝臓病、心臓病、腎臓病、ホルモン異常がある人は使用できません。

 月経をずらすことを考える前に、自分の月経周期を知って、それに合った計画をたてるようにこころがけましょう。
 どうしてもずらしたい場合は、必ず産婦人科医の指示を受けてください。